現在、八村塁選手とともにバスケットボール界の最高峰であるNBAで奮闘中の渡邊雄太(わたなべ ゆうた)選手。
試合に出る度におなじみの「ワタナビー!」という解説者の彼を呼ぶ声に心を躍らせている日本のファンの方も多いのではないでしょうか。
【渡邊雄太は両親も姉もすごい!家族構成から出身高校・大学などプロフィールまとめ!】
異例中の異例とも言えるコロナ禍でのNBAシーズンとなっている今年。渡邊雄太選手に適応されている2way契約にもいくつか変更がなされた他、
4月19日に本契約となった渡邊選手の年俸(年収)にも大きな変化があったようですね。
NBAでのハッスルプレーが大きく評価され始め、ついに本契約を掴み取った渡邊雄太選手の収入はどれほどなのでしょう。
こちらの記事ではそんな渡邊選手の気になるお金事情にまつわるお話をまとめてみました。
渡邊雄太選手プロフィール!
- 名前: 渡邊 雄太(わたなべ ゆうた)
- 生年月日: 1994年10月13日
- 血液型: A型
- 身長: 203cm
- 体重: 98kg
- ポジション: スモールフォワード
- 学歴:高松市立牟礼中学校 / 尽誠学園高校 /ジョージ・ワシントン大学
- 所属チーム:
メンフィス・グリズリーズ(2018年〜2020年)
メンフィス・ハッスル(2018年〜2020年)
トロント・ラプターズ(2020年〜) - トロント・ラプターズとの本契約を発表 (2021年4月19日)
渡邊雄太の2020-2021シーズンの年俸(年収)は!?2way契約と本契約での違い
2way契約: 推定約9000万〜1億円
→ 本契約: 最低1億7000万円以上
気になる渡邊選手の2020-2021年シーズンにおける年俸(年収)についてですが、ここではまず本契約以前に渡邊雄太選手が結んでいた2way契約の際の年俸(年収)について解説いたします。
「2WAY契約」とは、主にNBAの下部組織である「Gリーグ」でプレーしながら、メンバーの不調やけがなどで、新たなメンバーを招集する必要が生じた時に昇格し、一定期間NBA正規のチーム(渡邊雄太選手の場合はトロントラプターズ)でプレーすることができる制度のことです。
2WAY契約を結んでいる選手がNBAでプレーできる期間については制限が設けられており、通常は最大45日間。
しかし、今シーズンは新型コロナの影響で最大50試合までに緩和され、その後出場試合数の制限なし、という具合に少し変則的なルールが適応されていました。
そして、この「2WAY契約」の選手の給料は、それぞれのリーグでチームに帯同していた日の日当が年俸として支払われることになっています。
★Gリーグでの日当(帯同日数)+ NBAチームでの日当(帯同日数)= シーズンの年俸
さらにはNBAチームでの帯同日当は上限が50日というルールもありましたので、最大限の年収は38.5万ドル(4000万円)となっていました (出典: nbacallups.com)。
しかし、コロナ禍において出場選手の確保が難しい今期は、下記のようにこのルールがいくつか変更されています。
//2020-21シーズンにおける2way契約の変更点//
- サラリー(年俸): 最大$500,000 → $450,000(約4,900万円)を最低限保証
- NBAチーム帯同可能上限日数=50試合 → 制限なし(50試合以降は本契約のサラリーが支払われる)
- プレーオフはベンチ入り不可 → ベンチ入り可
これを見ると分かるように、渡邊雄太選手の年俸(年収)は最低4900万円がすでに保証されているのです。
そして、目覚ましい活躍もあって渡邊雄太選手はすでに50試合の出場を果たしていますので、今シーズンの残りの試合は本契約のサラリーが適用されるということですね。
そして、きょうの試合は渡邊雄太選手にとっては、今季アクティブ登録50試合目。
本来なら2ウェイ契約で出場できる最後の試合。ルールが変わったので、渡邊選手はこの後も2ウェイ契約のままでもシーズン最後まで出場できますが、次の試合からはNBA本契約のサラリーになります。
— Yoko Miyaji (@yokomiyaji) April 12, 2021
もちろん、サラリー額の違いはあります。
今シーズンは2ウェイ契約のサラリーが上がったので、そこまで大きな差ではありませんが、おおざっぱに、ここまでの50試合(チーム所属は54試合)分と比べて、残り18試合は少し少ないぐらい(20試合あったらちょうど同じになるぐらい)です。 https://t.co/OFLKWdqjpG— Yoko Miyaji (@yokomiyaji) April 12, 2021
業界ではその名を知らない人はいない程、バスケットボールリーグ事情に詳しい宮地陽子(@yokomiyaji)さんによると、
渡邊雄太選手の2ウェイ契約のサラリーについて、
「ここまでの50試合(チーム所属は54試合)分と比べて、残り18試合は少し少ないぐらい(20試合あったらちょうど同じになるぐらい)」とされています。
最低限保証されている年俸(年収)約4,900万円)に加えて、更に試合に出場した分が加算されると考慮すると、
渡邊雄太選手の年俸は約9000万円〜1億円くらいと推定することができそうですね!
ちなみにですが、18試合分は本契約の最低年俸(3年目の場合162万ドル=約1億7000万円)における出場相当分が保証されるとされていますので、
162万ドル=約1億7000万円÷72試合= 236万円 / 1試合
236万円×18試合=約4250万円 (出典: sponichi.co.jp)
という計算になりそうです。
ラプターズとの本契約で渡邊雄太の年俸はどのくらい変わるのか?と2way契約との違い
エグジビット10→2way→本契約💪🔥
努力し続けたかいがありました!更に上を名指してもっともっと頑張ります!今後も応援よろしくお願いします! https://t.co/85638BwlRh
— Yuta Watanabe 渡邊 雄太 (@wacchi1013) April 19, 2021
さて、2021年4月19日に渡邊雄太選手が2way契約で所属していたトロントラプターズと本契約を結んだという知らせが発表されました。
渡邊選手本人は「努力し続けたかいがありました!」と上記のようにツイートし、チームのアカウントでも「(Yutaはこの契約を)勝ち取った、与えられたものではない」というツイートをしていましたね。本当におめでとうございます!
2way→本契約に変更されるにあたって年俸にどれくらいの変化があるのか気になるところですが、現状では契約の詳細などが明らかにされていません。
参考とする数字としましては、
本契約ではNBAで3年目となる渡邊選手の最低年俸はおよそ162万ドル、日本円で1億7500万円余りと決められています。
ラプターズは、渡邊選手の年俸や契約年数など契約の詳細は明らかにしていません。(出典: NHK)
ということで、1億7500万円程度は保証されているようですね。
今後の正式発表を待ちたいと思います。
海外の反応や評価についてまとめて紹介!すごいぞ「ワタナビー!」
渡邊雄太選手の鬼のディフェンス一部
昨日のDFのハッスルの一部です。何度も言いますが、NBAの中ではハッスル出来ることもスキル。
長い手足を存分に生かして、縦横無尽に駆け回る。このレベルの選手がこのくらいのことを当たり前にやっている。それがプロフェッショナル。 https://t.co/HnXT0NETBS pic.twitter.com/sPHj9mwrkx
— Micky Takei / ミッキータケイ (@MickyTakei) April 16, 2021
日本にもその活躍が映像で届けられることが多くなってきましたが、渡邊雄太選手のバスケットボールプレイヤーとしての評価は日に日に高まってきています。
得点においてキャリアハイの21得点を記録した対マジック戦後のインタビューでは、ヘッドコーチであるニック・ナースさんが以下のように渡邊選手を評価。
インタビュアー: 雄太にはオフェンス面での積極性を期待していましたが、それに応えてくれましたね。
ニック氏: そうですね。彼が(相手にとって)脅威になってきているが分かって良いですね。
さらにニックヘッドコーチは、渡邊雄太選手のボールが無い所での動きに高い信頼を寄せています。
ニック氏: そうですね。彼はディフェンの裏を取るのが上手くて、コートでも広い範囲を駆け巡っている。
オープンでシュートが打てるのは彼のそういった努力による所だよ。
渡邊雄太選手のチーム内の評価も急上昇中?
yuta watanabe’s 21 points (career high) vs. the magic. good showcase of his skillset on offense. pic.twitter.com/wyLaFrh79v
— William Lou (@william_lou) April 17, 2021
“渡邊雄太が対マジック戦で21ポイントの活躍(キャリアハイ)。オフェンス面での技術力を知らしめた。”
こちらのWilliam Louさんは、リポーターとしてトロントラプターズを取材している方。
渡邊雄太がキャリアハイを記録した、4月16日のマジック戦での活躍を受けてのツイート。
そのLouさんによると、特にオフェンス面で積極的になった渡邊選手によって、渡邊選手自身の得点だけでなく、周りの選手のシュート機会も増えていると評価しています。
また、チームメートからの信頼も日に日に増していることが分かる事実として、よく渡邊雄太にボールが回ってくるようになっていたり、渡邊雄太自身も「もっとシュートを打ってもいいよ」という声をかけてもらえたりしているという話をしています。
渡邊雄太選手が大活躍したマジック戦で同じくキャリアハイ(30点)を記録した、ポール・ワトソン選手とのやり取りも非常に微笑ましいものでしたね。
//渡邊雄太選手とポール・ワトソン選手のやりとり//
ワトソン:「渡邊雄太のことは自分もとても嬉しい、彼の物腰はとても僕と似ているんだ。僕はとても静かだけど、雄太はもっと静か。(笑」
渡邊雄太: 以前は自分と同じく2-way契約だったワトソンの活躍は本当に自分も嬉しい。僕がスポットライトを浴びるはずのゲームだったのにワトソンがキャリアハイを記録して、そのスポットライトは取られちゃったから怒ってるけどね。(笑」
ポール・ワトソン選手も本契約の前に渡邊選手のように2-way契約をしていた選手。
そんな二人のが揃って大活躍をしたゲームということで、地元ファンも喜んでいる人が多かったようです。
That’s 18 for Yuta Watanabe! pic.twitter.com/qYau3LyOPC
— TSN (@TSN_Sports) April 17, 2021
渡邊雄太選手について、こういった活躍もあって本契約の発表の前から「来季の契約が保証されている」と米記者が渡邊選手の名前をあげて称賛している。という話もでていましたが、まさに現実のものとなりましたね。
自らの活躍で得た高い評価によって本契約を勝ち取った渡邊雄太選手。今後の活躍からますます目が離せません!