英文法は何から手をつけたらいいの?知っておきたい英文パターン!− Part 2

 

Part 1では、英文法を勉強する時に何から手を付けたらいいかという内容で、基本的な英文パターンを例にとって解説してみました。

 

Part 2では引き続き、「主語 + 動詞 + 目的語」のパターンを取り扱って、英語の基礎がより深く理解できるように以下の内容を解説してみたいと思います。

 

Part 2 で扱う内容とマスターしたい感覚

内容:

  • 英語は配置の言語
  • 英文のパターンと単語のイメージの組み合わせ (応用)

マスターしたいこと: 

  • 単語の配置によって意味が決まることを理解して、英単語を自由に使えるようになる

 

引き続き、「主語 + 動詞 + 目的語」のパターン (一般的な英語の参考書では第3文型です) を扱います。

そして、今回は英単語の配置と、その配置の重要性について解説していきます。

 

英語は配置の言語?

普段何気なく使っている日本語の文にも隠れた意味やニュアンスがあるように、英語の場合には、 単語をどの順番で並べるかによって伝わるイメージが変わってくるという法則があります。

簡単に言うと、文のどの位置に配置するかで、その単語が「名詞として機能する」のか「動詞として機能する」のかが決まるといった具合です。

これが「英語は配置の言語」と言われる所以です

 

簡単な文を例にとって配置を確認してみましょう。例えば、「call」という単語。

名詞で使われた文では、 

例文1) I got a call. (私は電話をもらった。)になるのに対して、

 

動詞で使われる場合は、

例文2). You can call me anytime. (いつでも電話してください。) という意味になりますね。

 

動詞に注目してみましょう。

例文1.) では「get」 (~を手に入れる、受け取る) が動作のイメージで、文全体として電話を受け取ったという文になっています。

Part 1で出てきた、「動詞が目的語としっかり結びつく感覚」、「動詞が目的語をガシッと掴むこの感覚」がこの例文の場合にもベースになっていることを再確認してください。

今回の場合ですと、get」という動詞が「a call」という目的語に「受け取る」という影響を及ぼしていることが分かりますね。

 

では、例文2.)はどうでしょうか。今度は動詞の位置に「call」が置かれています。

つまり、「主語 + 動詞 + 目的語」のパターンで call を動詞の場所に配置するということは、あなたは「call」という単語に、「この文では (~に電話する)という意味で機能してね! 」と指示しているようなものです。

 

英文のパターンと単語のイメージの組み合わせ (応用)

単語を自由に使う

この法則が理解できると、英語特有の表現がスッと入ってきます。

例えば、

1. Can you Facebook me?  (Facebookで私にコンタクトしてくれる?) 

2. You should text me when you get home.  (家についたら私にメールしてね。)

 

「Facebook」という単語を動詞の位置で使うと、目的語 (me) に影響が及ぶイメージが伝わる。

このイメージから 「facebookを使って連絡をとってください。」という文が成立するのです。

これは日常会話で非常によ く使われるカジュアルな表現です。

 

同様に 「text」 は名詞で使うと 「a text message」 「携帯などのテキストメッセージ (メール)」を意味する単語ですが、動詞の位置に置かれると 「text」の1字で「メールを送る動作」が目的語に影響を与えているイメージが相手に伝わります。

これも日本語で言うと「メールしてね」くらいの、日常の会話文としてよく使われます。

 

いかがだったでしょうか。Part 2では「主語 + 動詞 + 目的語」のパターンに加えて、英単語の配置について解説してみました。そして、今回のポイントは英単語を扱う時の自由度を上げることでした。

配置の法則が理解できると同じ英単語を1つとっても使える幅が大きく広がることが分かります。ぜひ意識して英語の勉強に役立ててみてください。