今までありそうでなかった、インターネットを主に集まったバンド「スーパーオーガニズム (Superorganism)」。
メンバーの国籍も、イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、韓国、日本という多国籍出身のメンバーで構成され、
それぞれの良さが集まった楽曲は大きな注目を集めています。
スーパーオーガニズムは、イギリスのインディー・レーベルである、
Domino Records(ドミノ・レコーズ)と契約もしており、
これからツアー活動も精力的に行っていくようです。
日本にもやってくるこの不思議なグループのメンバーや、バンド結成の経緯などを簡単にまとめてみました。
スーパーオーガニズムのメンバー8名!(現在はロンドンに在住)
Orono “OJ” Noguchi (オロノ)
出身: 日本生まれ
担当 – 作詞/ヴォーカル/ペインティング
メンバー最年少で日本出身のオロノ。
メインボーカルであり、スーパーオーガニズムの作詞も担当。
Christopher Harry Young (ハリー)
担当: ギター/作曲/プロデュース
スーパーオーガニズムの結成に大きく関わる。
メンバーの中ではメディアのインタビューなどにも積極的に対応している中心的存在。
彼がバンドのライブで来日した際に、オロノと友達になり、
一緒に音楽プロジェクトをする仲に発展していった。
Mark Emily Turner (エミリー)
担当: シンセ/作曲/プロデュース
ハリーと同様、メディアなどのインタビューにもよく受け答えをしている。
スーパーオーガニズムのシンセサイザーっぽい特徴的なサウンドは彼の役割が大きい。
Timothy Tucan Shann (ティモシー)
担当: ドラム / 作曲 / プロデュース /ミキシング
実はメタル好き、機械的な音も交えながらスーパーオーガニズムのリズムを支える
コーラス・ダンス
タンバリンを叩きながらの横揺れがかなり目立つ、
スーパーオーガニズム独特の雰囲気を作り出すバックボーンのお三方。
Seoul (ソウル)
バックグラウンド: 韓国
担当: バッキングヴォーカル/ダンス/バック演奏
韓国人の親を持つ。
スーパーオーガニズムの曲に入っている韓国語のサンプリング
は彼が担当している。
Ruby (ルビー) & B (ビー)
担当: バッキングヴォーカル/ダンス/バック演奏
もともとミュージシャンという二人。
コーラスでボーカル・オロノを支えている。
Blair Robert Strange (ブレア)
担当: ヴィジュアルアート
一体何者?というくらいあまり表には出てこない。
スーパーオーガニズムのヴィジュアルアートを担当している、らしい。
スーパーオーガニズムのバンド結成の経緯とは
正式にスーパーオーガニズムが誕生したのは、比較的最近で2017年1月に結成。
インターネットの音楽コミュニティーで主に出会ったというメンバーたちですが、
最初は各々がそれぞれ好きな音楽をしていたようです。
もともと、ギターのハリーたちバンドメンバーについてオロノが知るキッカケになったのはYoutubeのオススメ動画に、
彼らが出てきたこと。
そして、大きな転機となったのは2015年にハリーが来日し、
ライブを行ったところに、オロノが見に来たことでした。
その時のことについてオロノは、
「ライブを観に行ったら仲良くなれて、その時は一緒に上野のハードロック・カフェや上野動物園に一緒に行ったりして、それ以来ずっとFacebookの友達で、誕生日の時にメッセージを送り合ったり、面白い動画をシェアしたりとかしていて。」
この時オロノはアメリカのメイン州にある学校に通っていたのですが、
夏の休み期間中だったため帰省中。
この出会いが、スーパーオーガニズム誕生のキッカケになったようです。
その後も連絡を取り合っていたハリーやエミリーたちは、
オロノを音楽プロジェクトに誘うことに。。。
それから今のバンドが形成されていきます。
「今度新しいプロジェクトを始めるんだけど、一緒にやらない?」みたいなことを言われて、彼らのことを尊敬してたんで、「やらせてください」って答えて。もう次の日くらいに「Something For Your M.I.N.D.」のデモを送って来てくれて、「まだ歌詞がないから録音して送って来てくれない?」って言われたので、多分土曜か日曜の朝だったんですけどベットで30分くらいで歌詞を書いてMacbookのしょぼいマイクを使ってGarage Bandで録音して、それを送り返して、出来上がりみたいな。そこから始まった感じですね。」
とオロノは語っています。
独特な世界観が話題の「Something For Your M.I.N.D.」の歌詞についてはこちらからどうぞ
スーパーオーガニズムの曲作りは、メンバーに作曲家が何人かいて、
その曲を元に各々が好きなテイストを加えていって出来上がっていくそうです。
年齢も国籍もかなりバラバラですが、
それでも共通するなにかに惹かれて集まったメンバーはリラックスした人が多い印象を受けます。
「とりあえず自分たちの作りたい音楽作ろう」
「今後もっと人を足していこう、何でもやろう」
というゆるい感じで始まったのだそうですが、
彼らのリード曲がアメリカの大物アーティストに取り上げられるなど、
ネットで配信してからすぐにレーベルからのオファーがくることになってしまったようです。
そして、いよいよ海外でのツアーも本格化するスーパーオーガニズム。
今後の活躍に期待です。