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毎年、箱根駅伝の季節が来ると「男だろ!?」の激が飛ぶことでもおなじみの駒澤大学・大八木弘明 (おおやぎひろあき) 監督。

実は過去にパワハラ問題と呼ばれる騒動が話題になったことがあります。

数々の駅伝大会で指揮官として結果を残し、今年 (2021年) の箱根駅伝でも優勝。
大いに注目を浴びた大八木監督ですが、パワハラ騒動とはどんな内容だったのでしょうか。

この記事では、大八木弘明監督の過去の問題に触れ、さらに監督の奥さん(妻)や子供の情報など、その素顔を紹介していきます。

 

【駒沢大学】大八木弘明監督のパワハラ騒動のまとめ!問題を分かりやすく解説!

 

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  • 名前: 大八木弘明(おおやぎひろあき)
  • 生年月日: 1958年7月30日
  • 出身地:福島県

 

話が公になったのは2018年のこと。少し話が込み入っていますので、全体構造から分かりやすく解説していきます。

このパワハラ騒動の主な登場人物は以下の4人。

大八木弘明監督
長谷部八朗学長
・同大野球部OBでDeNA元監督の中畑清氏
・同大学陸上部などを支援している会社社長T氏

対立の構造としては、大八木監督VS上記のその他3名です。

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上記T会社社長及び、長谷部八朗学長、中畑清氏らが大八木監督に対して「辞職勧告」。

大八木監督は、その「辞職勧告」を「退職勧奨・辞職強要意思」= 「パワハラ」とみなして異議申し立てといった具合ですね。

(T氏は)「監督は辞表を書いて学長に預けるべきだ」と具体的に提案してきました。それを受ける形で中畑氏は、「来たる9月16日のコーチの結婚式で監督辞任の発表をしたら良いのではないか」と言い出した》
大八木監督が何より驚いたのは同席していた長谷部学長の態度だったと記されている。
《(長谷部学長は)「あなたが辞表を書けば預かりますよ」と、はっきり発言したのです。この学長発言は、退職勧奨・辞職強要意思の明らかな表明にあたり、それだけでも、明確な長谷部学長のパワーハラスメントという違法行為である

引用元: https://dot.asahi.com/

 

つまり、この「パワハラ」というのは大八木監督が生徒などに行った行為とかではなく、監督自身に突きつけられた「辞職勧告」のことを「パワハラ」だとみなし公にしたというものなのです。

 

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【出典: https://dot.asahi.com】

 

この大八木監督の告発(パワハラの訴え)に対して、中畑清氏は、「自分を正当化しようとする話にどんどんなっている。アマチュアスポーツの監督はアマチュアらしい生活をしてないと、学生たちのためにならないと思う」と答えています。

“アマチュアスポーツの監督はアマチュアらしい生活をしてないと、学生たちのためにならない”
(by 中畑清氏)

気になる発言ですよね。この背景には大八木弘明監督が関与していたとされる金銭問題があります。

駒大OBとして2004年に監督に就任して以来、2008年、2021年の箱根駅伝で総合優勝を飾るなど長きに渡って、同大学の駅伝部を率いてきた大八木監督。

そんな彼には、複数のスポンサー企業がついているとされ、それらのスポンサー企業から大学陸上部や大八木監督に提供された資金は、総額で億を超える金額になると言われています。

 

一説によると、優勝大学をスポンサードした場合の宣伝効果は、「60億円」ともいわれているようなので、企業側にとっては相当大きな宣伝効果がある大会という見方もできます (出典: https://biz-journal.jp/)

企業が大きな注目を浴びる一例を挙げると、今回のニューイヤー駅伝で注目されていたことの一つに、ナイキの厚底シューズがありましたね。

 

nike-shoes【一気にランナーの間でスタンダードになったナイキの厚底シューズ】

 

昨季の駅伝で好記録の一因として大きな話題を呼んだナイキ社製の厚底シューズは、

今年の箱根駅伝でも圧倒的な存在感を放っていました。

「足を前に転がせる効果も高く、脚を蹴らずに済む」。結果として大きくて美しい走りにもつながっているというこの厚底シューズについては、調べによると9割近い選手が使用していたという情報もあります。

 

そして、そのナイキも大八木監督の大口スポンサーの一つとされています。

 

「大八木監督の管理する口座にはナイキから年間1千万円の報酬が入っていましたが、それは大学学生部が管理することに変更して、学生部の事務部長の許可がないと引き出せないようにしました。大八木監督にとっては使い勝手が悪くなったはずです。それだけかと思っていたら、大学で調査したところ、それ以外にも、複数社との別の契約がポロポロと出てきたんです。最初、大八木監督は金額も言わない。『契約書もありません、口頭の約束です』と言っていた」 (ソース: https://dot.asahi.com)。

 

今回のパワハラ騒動の発端となったのはまさにその金銭にまつわる問題だったようで、

この件を簡単にまとめると、

 

  • スポンサー企業からの出資が大八木監督の管理する口座に入っていたことを大学側が問題視
    (中畑氏の「アマチュアスポーツの監督はアマチュアらしい生活をしてないと、学生たちのためにならないと思う」という発言はこのスポンサーからの資金で私腹を肥やしていたことを示唆するもの。)
  • 長谷部八朗学長を始めとる大学側は大八木監督辞任勧告という形で問題を終わらせようとした
  • 「辞任勧告」を受けた大八木監督が不満に思い「内部監査申し立て書」を学校側に突きつけた

 

個人的には、今までの実態がどういったものか正確に分かりませんので、この駒沢大学の長谷部八朗学長VS大八木弘明監督の全面紛争でどちらが悪といった判断はしかねますが、最終的な決着が気になるところですよね。

 

 

【駒沢大学】大八木弘明監督のパワハラ騒動!最終的には両者お咎めなし!?

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未だに完全決着とはなってない模様ですが、この展開には続きがあります。

 

第三者委員会の調査報告書によると、「学長から(大八木監督に対する)パワハラはなかったと判断」

 

そして、大学から毎月給料をもらいながら、スポンサー企業とアドバイザリー契約を結んでいる大八木監督については、

「駒澤大学では、兼業承認を得ないまま兼業している職員も少なくはなく、大学側もそのことを認識していながら事実上黙認している実態があると認められるため、(大八木監督が)大学から兼業の承認を得ていなかったという一事をとらえて、就業規則違反の責任が重大であるとすることは相当ではなく、(大八木監督)と企業との間の契約内容や契約期間等の実態をも考慮して、今後検討すべき問題と考えられる」。

つまり、現時点では、他の職員も同じように事前承認なしで兼業している実態があるので、大八木監督だけを問題とすることはできないという結論に至ったようです。

 

今後これ以上この話が発展するのかは分かりませんが、動向を注目したいところです。

 

「男だろ!!」の激で有名な大八木監督。奥さん(お嫁さん)や子供さんが気になる!

Ooyagi_hiroaki_5【大八木京子さん(右)大八木監督(左)】

 

大八木弘明監督の奥さんである京子さんは、言わずと知れた駒澤大学陸上競技部の寮母さんです。

栄養士の資格も持つ京子さん。20年以上にも渡って栄養面から選手と監督の活躍を支え続けているすごい方ですね。

駒澤大学の成績同様に、そのバランスの取れた食事メニューは評判となっていく、

ついにはその食事メニューが料理本として出版されたほどです。

 

そんなお二人の出会いも駒澤大学内だったようで、入学後に陸上部のマネージャーをしていた京子さんに対し、大八木弘明さんは実業団を経て24歳で京子さんの同学年生として同じ年に同大学に入学。

 

その後、大八木監督は大学での成績を評価されて実業団(ヤクルト)に入社しますが、29歳の時に京子さんとお付き合いすることになり、そのままご結婚されたとのことです。

大八木監督に子供はいるの!?

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大八木監督の子供さんは娘さん2人。

長女さんは大八木亜紀さんという方で20代半ば、次女の方はお名前は分かりませんが、20歳くらいという情報があります。

男だろ!!」の激で有名な大八木監督ですが、私生活では娘さんたちに大変優しい父親のようですね。

まとめ

こちらの記事では2018年に明るみとなった駒沢大学監督の大八木弘明さんのパワハラ騒動についてまとめてみました。

強豪校とスポンサー企業の関係については、あまり公に知られている問題ではないのかもしれませんが、

色々と持ちつ持たれつの関係があるのかもしれませんね。

 

2021年の今年、箱根駅伝で見事に総合優勝を果たした駒澤大学。

そのチームを率いる大八木監督の運営管理車からの叱咤激励はもう毎年の恒例行事になりつつあります。

多少厳しい言葉で激(ゲキ)を飛ばしても、その内に秘めた優しさには元気をもらえるという選手も多いようですね。

今後もますますの活躍が期待される駒澤大学陸上競技部。引き続き応援していきましょう!