私が社会人になりたての頃に読んだ本で強く心を惹かれた内容のものがありました。
この著者にどうしても会って直接話しが聞いてみたいと考えた私は、海外で開かれているにもかかわらず、当著者が主催していたセミナーに参加することを決めたのでした。
セミナーの内容は主に海外での起業・投資についてだったので、参加者のほとんどは中年の会社経営者たち。20歳そこそこの自分が完全に浮くことは覚悟していましたが、そこで出会った人たちの考えは新鮮で「将来像として憧れる存在」になった人との出会いもありました。
また、経営者として成功している人たちに共通する特徴の1つとして、良いメンターに恵まれていると言った話をする人が多いことです。
メンターという言葉は指導者や助言者という意味を指しますが、この頃からメンターについて考えるようになった気がします。
成功を引き寄せるために。信頼できるメンターを持とう!
メンターってどんな人?
メンターは指導者や助言者といった人を指す言葉として使われています。
自分の進むべき道を示してくれる人や、困ったときに解決の術を見つける助けになってくれるような人を想像すると分かりやすいかもしれません。
個人的には、メンターは身近にいる人でなくてもいいと思っています。師弟関係を結ぶようなメンターの形もあるでしょうが、自分の憧れる人がすぐそばにいるとは限りません。
一番大切なのは成功しているからというのではなく、信念のレベルで共感できて自分が歩みたい道の指針になってくれるような人かどうかだと思います。そして、信頼できるメンターの存在は心強い支えとなってくれます。
メンターの必要性
信頼できるメンターがいると心強いと言いましたが、個人的強く感じるのメンターの必要性は次のようなものです。
- やる気の継続につながる
- 新しい知識が入ってくる
- 余計な失敗を防ぐことができる
◯やる気の継続につながる
人には、潜在的に「認められたい」と感じる強い承認欲求があると言われています。
自分が憧れている人に認められた時のことを想像すると分かりますが、自然と顔が笑顔になるくらい嬉しくなるのではないでしょうか。
メンターを持つことによって、この認められたい対象を明確にできるため向上心が生まれ、やる気の継続に繋がっていきます。
私が理想としているのは、「自分の好きなことで認められること」です。何を達成するにもやる気を継続させることは必須なので、自分が憧れるメンターの存在は大きいと言えます。
◯新しい知識が入ってくる
これは「自分の知らない世界を垣間見ることができる」と言い換えることができます。自分が憧れるステージにいるメンターは、見ている世界が異なっていることが多く、新しい知識を手に入れる情報源となってくれることが多いです。
常に新しい情報に触れることで自分の成長に繋げることができるでしょう。
◯先に待っている余計な失敗を防ぐことができる
先程の知識に関係していますが、成功者、特にある一定の年齢を超えた人は知識を与えたがっている人が多いです。
その中でも貴重なのはメンターが教えてくれる失敗経験です。
人徳のあるメンターであれば、失敗経験の本質を教えてくれると思いますので、自分の立場に置き換えることで似たような失敗を未然に防ぐことができます。
迷いがなくなり集中力が増し、成長の加速度が上がる
以上のことから言えるのは、良いメンターを持つことによって自分が達成したい目標まで迷うことなく努力することができるようになるということです。
努力する対象が明確で迷いがないので、早く成長できるようにもなるでしょう。
最後に
自分の目標がはっきりしている人にとって、信頼できるメンターは目標達成を助けてくれる強力な存在になるでしょう。ですが、まずは何よりも自分にとって良いメンターを選ぶことが大切です。
少し考えてみると分かりますが、メンターとは思想を強く共有する存在です。
よって、メンターを持つことは諸刃の剣にもなりえます。仮に成功者だとしてもモラルに欠けた人をメンターにしてしまったら、その人に一気に自分が近づいていくわけです。
そこで、最初に述べたようにやはり大切なのは信念のレベルで共感できる人がいいでしょう。
本当の意味で「なりたい自分」に近づくために良いメンターを持ちましょう。