将来のことを考えて少しでも貯金がしたいのに、月末になる度に生活はカツカツになっていき、ついには予算オーバー。
そんな時に限って気のいい仲間から誘われてしまう飲み会。その日だけいい気分になって次の日の朝を迎えるとまた給料日だけを心待ちにしている自分。
こんな経験は社会人になると多くの人が一度は経験しているのではないでしょうか。
お金というのは不思議なもので少し気が緩んでしまうといつの間にかなくなってしまうものです。
そこでいつも貯金ができずに困っているという方へ「10分の1の法則」を紹介したいと思います。
この法則はお金に関する本を読んでいるとよく出てきますがきちんと実践できている人は意外と少ないのではないでしょうか。
自分への投資ために使えるお金をとっておくためにも知っておいて損はないお金の原理原則です。
貯金が絶対にできるようになる10分の1の法則
10分の1の法則とは。。。
10分の1の法則とは収入の1割をまず自分のために取っておき、残りの9割で出費を賄えるようにするというものです。
例えば、月に20万の収入がある人であれば、2万円をまず給料から取っておいて、残りの18万円内に出費を抑えるという考え方です。
将来の資産と家族の財産を築くため最低でも10分の1を貯めるならば、黄金は自ら進んでしかも段々とその量を増やしながらやってくるだろう。
出典:バビロンの大富豪 (ジョージ・S・クレイソン 著)
少し堅苦しく聞こえてしまいますが、「バビロンの大富豪」という本は、「金持ち父さん貧乏父さん」で有名なロバート・キヨサキさんにも紹介されている「お金を増やすための知恵」について書かれた本です。
お金持ちの人たちの間では長期に渡って語り継がれていることで知られています。
その他にも、日本一税金を払っている (累計納税額) ことで知られている斎藤一人さんはこの法則を次のように説明しています。
10分の1だけでも自分にあげる。自分のために (お金を) 残さないのは、自分のことを全然かわいがってないのと一緒だよ。
//中略//
とにかくこれが「お金に困らない」ための、そして「お金持ちになる」ための第一歩になるのです。
出典:お金の真理 (斎藤一人 著)
10分の1の法則を実践する時に大切なこと
- 決まった金額ではなく一定の割合であることが重要
- 自分が苦しくなるような無理な貯金はしない
- それでも余ったお金は浪費ではなく投資に充てる
決まった金額ではなく一定の割合であることが重要
10分の1の法則が提唱しているのはあくまでも10%という一定の割合を自分のためにまず確保するというもので、毎月一定の決まった金額を貯めろといっているのではありません。
これは言うまでもないことですが、例えば月収50万円を手にする人にとっての5万円と月収20万円の人にとっての5万円では精神的な重みが変わってくることが想像できるでしょう。
自分が苦しくなるような無理な貯金はしない
そもそもの貯金の目的は幸せになりたいからとか、お金があるといざという時の備えになって安心できるというポジティブな感情に関係していると思います。
これは先程の稼ぐ金額が違えば、同じ金額でも重みが変わってくることと繋がっていますが、普段の生活をギリギリまで切り詰めて精神をすり減らしてしまっては本末転倒になりかねません。
その点、私も経験したので分かりますが、収入の10分の1というのは普段の生活の質に与える影響がほとんどない絶妙な金額設定です。
それでも余ったお金は浪費ではなく投資に充てる
最後は私の個人的な意見になりますが収入の10分の1を自分のために確保して、それでもお金が余る時は自分がためになると思う本やセミナー、習い事などに積極的にお金を使っていくことが大切だと思っています。
浪費と投資の違いについては個々で意見が別れるところですが、私は「将来自分にとって投資額以上にプラスになって返ってくるものに使うお金は投資」とみなしています。
この定義でいうと、英会話スクールなどは海外に臆することなく行けるようになったり、仕事の幅が広がったとなれば、立派な投資であると言えると思います。
一方でストレス発散のために吟味することなく買ってしまったブランド品などは投資とは言えず浪費になってしまうことが多いはずです。
価値のある投資は自分の成長へつながり将来大きなリターンとなりえます。そのため、余ったお金は自分への投資に充てることを検討することはとても大切です。
最後に
ほとんどの人にとってお金は普段当たり前のように使っていて、日常生活から切っても切れない大切なものです。
ひときわ興味関心を引くトピックであるにもかかわらずお金のことをしっかりと勉強していて不安がないという人はかなり少数派ではないでしょうか。
それどころか日々の生活で精一杯になり貯金どころではないという人も多いと思います。そんな時に、第一歩として取り組みたいのがこの10分の1の法則です。
まず収入の1割を自分のためにとっておくことを実践して、何気ない普段のお金の使い方に意識を向けることから始めてみてはいかがでしょうか。